国税庁より、平成26年事務年度における相続税の調査の状況について、国税庁のHP上で確認することができます。

1年間に亡くなる人の数が約130万人、そのうち相続税の申告が必要となったのは、約5万5千人です。

割合にすると4.55%ですが、注意点は二つ。一つは、この数字は全国のものであること。二つ目は、基礎控除額の引き下げが行われた相続税の改正前の申告についての数字であること。

税制改正後の数字は、平成28年11月頃に発表されると思いますが、全国での割合は6~7%程度になるのでは、と予測されています。東京に限れば20~30%、さらに山手線内に限れば、戸建てを所有していたら100%に、などと言われています。

相続税の税務調査について

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相続税の申告が約5万5千件行われているため、5件に1件は税務調査が行われていることになります。
非違割合は81.8%(平成25年度は82.4%)と高い割合となっていることが分かります。

相続財産の金額の内訳

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※単位:億円

平成26年分の相続税の申告状況を見ると、土地と家屋で約50%を占めることが分かります。

 

申告漏れ財産の内訳

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※単位:億円

申告漏れ財産としては、現金・預貯金等が最も高く、有価証券と合わせた金融資産としては50%以上となります。一方、相続財産の割合最も高かった土地と家屋については割合も金額も多くはありません。

現金・預貯金等と有価証券で問題となるのは、名義預金、名義有価証券だと想定されます。贈与なのか、名義預金なのか、この論点は税務調査の際の最重要項目ですので、生前贈与を行う際には、将来の税務調査のことも考えて、適正な方法をすることが重要となります。

参考:贈与とは


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